ドッグビヘイビアリスト(Dog Behaviourist)とは、動物行動学・心理学などの学説を元に、科学的根拠に基づいた手法を用いて、犬の問題行動の修正・改善を行うスペシャリストです。犬の行動を観察し、その行動の意味・犬の思いを汲み取り、その犬に合った正しい接し方を飼い主にアドバイスします。欧米では動物行動学や心理学を学んだ専門家、ドッグビヘイビアリストが、犬の困った行動を修正し問題を解決するためのカウンセラーとして多数活躍し、飼い主と犬の関係を再構築するためには欠かせない存在となっています。
ドッグビヘイビアリストは、専門領域である主に人間の心理療法で一般的に用いられる応用行動分析学をベースに行動療法を行います。応用行動分析学(ABA)とは、心理学者バラス・スキナーによって体系化された「行動」を科学的に研究する行動分析学を、臨床場面や社会一般のさまざまな問題行動の解決に応用する学問です。応用行動分析の手法は、教育、医療、福祉、看護、リハビリテーション、発達障害の子どもへの療育、動物のトレーニングにも応用が進んでおり、自閉症やADHD、認知症、不安障害、恐怖症、これらの治療にも用いられ成果を上げています。
ドッグビヘイビアリストとドッグトレーナー(訓練士)との違いについて
ドッグトレーナー(訓練士)は、服従訓練(obedience training)など、犬が決められた命令の合図に従って所定の動作をするように教え、犬をコントロールする方法を飼い主に教えるのに対し、ドッグビヘイビアリストは、なぜ、犬がその行動を起こすのか原因を明らかにし、問題行動の原因を取り除き、飼い主と犬の関係を再構築していく役割を担っています。
その犬において問題となっている行動が行動学的にどのような現象にあたるものかを見極め(機能的アセスメント)、身体疾患の症状として問題行動が現れている場合は獣医師と連携をし、問題のある環境によって引き起こされた望ましくない行動の場合には、そのような飼育環境の不備を改善したうえで行動修正プログラムを実施します。生活全般のストレスケアをしていくことも問題改善には必要不可欠です。
ドッグビヘイビアリストのトレーニングの目的
行動は生き残るために人間を含めた動物に持たされた問題解決の手段です。 環境によって行動は生まれ、環境によって変化します。 行動は直接操作することはできませんが、行動に影響を与えている環境を操作することで、行動を変えることができます。トレーニングの目的は、犬を変えることではありません。犬が暮らしていく世界をよりよく変えることです。
私たちの行うトレーニングは犬を威圧するような態度や体罰・チョークチェーン・プロングカラー・E-カラーなどを使用した(嫌悪刺激)トレーニングなど、犬に痛みを与えたり、力ずくで犬を支配しコントロールするのではなく、犬にしてほしいことを、それを実行しやすい環境を整えることで、よりよい選択に導き、自発的にその行動をとるように導くトレーニングです。犬の自制心を育み、犬に自信を持たせ、人とのより良い関係を築く事が目的です。
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レイドバックドッグスカンパニー
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